海外安全情報マニュアル

麻薬に関わるトラブル

海外で麻薬に関わることは、特に深刻な事態を招きます。現在でも世界の各国で麻薬犯罪により重い刑罰を受け、刑務所に長期間服役している日本人がいます。自らの軽はずみな行動、不注意で自分の人生を台無しにしないためにも、海外での麻薬犯罪には絶対に関わってはいけません。


麻薬を購入した、買わされた
事例. 「お茶」と言われて買わされた

個人旅行者が繁華街を歩いていたところ、二人組の男に声を掛けられ、よいお茶があるからとつきまとわれ、少量を購入させられた。ホテルに帰った後、警察官が「麻薬の取締りだ」と部屋を訪れ、そのお茶を調べられた。実はそのお茶は麻薬であったため、現行犯で逮捕されてしまった。
※国によっては麻薬所持の密告者に報奨金を支払う制度があり、麻薬の売人がその報奨金目当てに旅行者を騙すケースがあります。

●自分の意志とは関係なく麻薬取引に巻き込まれることがあります。麻薬犯罪は殆どの国では重罪であり、国によっては死刑、無期刑といった厳しい罰則で取締りが行われております。興味本位で何かわからないモノを購入したり、軽い気持ちで麻薬に手を出すことが、取り返しのつかない悲劇を招くことになります。
知らないうちに運び屋にされていた
事例. 荷物を渡してほしいと頼まれる

個人旅行の日本人旅行者が、現地で知り合った男性から「○○国に着いたら、この荷物を友達に渡して欲しい」と頼まれ、その荷物をもって、目的地に出かけた。目的地の空港に着いたところ、手荷物検査でその荷物の中から、麻薬が発見され、麻薬密輸の現行犯で逮捕されてしまった。

●このように他人に騙され、本人に身に覚えがない麻薬密輸についても、当然ながら重い刑罰が科されます。いくら他人に騙されたからと弁明しても、その真実を証明することは非常に困難です。
見知らぬ人はもちろんですが、いくら知り合いでも他人の荷物を安易に預かり、国外に運ぶことは絶対に避けましょう。
●その他、空港などでスーツケースが紛失したり、カギが壊されたりした場合に、キチンとした関係者でないような人物から代わりにこのスーツケースを使ってくださいなどと提供された場合も十分注意する必要があります。スーツケースの中に悪質な仕掛けが施されている場合もあるからです。